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WEB制作こそコピーライティングが重要!言葉の力

WEBライティング

言葉の力 あなたはホームページ用の原稿、書けますか?

近年、Web制作において「コンテンツの質」が問われるシーンが多くなっています。

検索エンジン対策やコンバージョン率向上、ブランド認知など、ビジュアルデザインの質と合わせて、WEB制作サイドには「言葉の力」が求められています。

現在、そして今後はWEB制作者もビジュアルデザインやアニメーション表現と合わせて、ライティング知識も重要な時代になってきました。

 

「あればいい」だった時代意識の遺産

WEB制作の歴史を振り返ると、10数年前は企業ホームページ(特に中小企業)は、印刷物の焼き直しや紙媒体のおまけといった位置付けが多く、写真や原稿は「基本的にクライアントから支給される物」といった感覚でした。

それが時が経つにつれ、「ビジュアルイメージの重要度」が認知され、ホームページ用に予算をかけて写真撮影を行う事が多くなってきます。

さらにスマートフォンの普及で写真撮影もパソコン用とスマートフォン用でしっかり揃えたりと、見た目、写真の重要度が一般クライアントにも認知されるにつれ、写真撮影といった部分にはコストがしっかりと確保されるように変化してきます。

 

なぜ文章や言葉にコストをかけられないのか?

これは WEB=無料 と言う感覚が一番の要因だと思います。

雑誌など、お客様がお金を払って読むメディアは「お金を払って読んでいただく文章、コピー」となる為、クライアントも文書や言葉にもしっかり予算をかける気構えがあります。

これが一大プロジェクトのキャッチコピーともなれば、大きなお金の動く様々な媒体で使用される為、1つのコピーだけでも相当な予算になります。

しかしWEB、特に一般企業のホームページとなると、基本的に無料で閲覧してもらうメディアとなる為、どうしても「無料で提供するコンテンツの文章にお金をかける事は出来ない」「優先順位として一番後回しになる」といった扱いになります。

また、写真撮影やデザインは機材や知識がないと、形にするのも難しいですが、ライティングとなると、文章の上手い下手はありますが、素人でも何となく形を作る事ができる為、目茶苦茶な内容の文章でも、そのまま何の問題もなく掲載になる事も多くあります。

 

デザイナーにこそライティング知識を

これからのWEBデザイナーは、文章力、ライティング知識を習得する事で、より価値のあるデザインができる様になります。
それは日々ディレクターとして様々な案件で多くのデザイナーと仕事をする中で、経験上確実に言える事です。

自分でライターとして完全な文章やコピーを書いて欲しいという事ではありません。
コピーや文章表現の重要度を理解する事で、表面上だけかっこいいデザインを施すのではなく、事の本質をついたデザインへ深める事が可能になり、それがコンバージョンへ繋がります。

ここを理解しているデザイナーはサイトデザインを「絵」として見せるのでは無く「物語」として組み立てる事ができ、ぱっと見はどちらのデザイナーも素敵なサイトを作りますが、内容を読み進めていく内に、その違いは雲泥の差となって表れます。

もちろんライティング知識はデザイナーだけでは無く、ディレクターや営業など、WEB制作のプロジェクトに携わる人間は出来るだけ知識を深め、専門ライターと連携を図るのが理想です。

 

価値を生む「言葉の力」

今はECサイトやランディングページ、誘導バナー表現など、ちょっとした言葉の表現の違いで、売り上げ、クリック率などが大きく変化します。

ABテストでも明確に現れますが、同じ写真、同じデザインでもコピーが変わるだけで3倍以上のクリック率の変化が起こる場合もあり、価値、利益を生む言葉の力の重要度は、中小企業にも認知されつつあります。

 

参考にしたいコピーライト

コピー年鑑2015
TOKYO COPY WRITERS CLUB ADVERTISING COPY ANNUAL

ここには様々な仕事のコピーがぎっしり詰まっています。
個人的には「ルミネ」のコピーはどれも「そういったアプローチがあるのか!」と感心してしまいます。

WEBライティングの参考書も数多くありますが、日本を代表する作品を眺めながら「言葉の力の素晴らしさ」を感じる事でも多くの気づきがありますよ。