Lecture

WEBデザイナーになろう No.04 ~WEBデザインで重要なポイント~

WEBデザインの場合はDTPデザインとは違った意味での制約があります。紙媒体デザインの場合は限られたスペースの中でどの様に情報をデザインしていくかが重要です。
ではWEBデザインはどの様な制約、注意事項があるのでしょうか。
●HTML制作の場合は文章構造を意識したデザインを。
HTML、CSSで再現する事を前提とした場合、どんなレイアウトでも再現は可能ですが、WEBで重要なのが「文章構造の最適化」です。これは情報を「見出し」「本文」という様に整理し、それぞれ重要な情報からh1、h2、といったタグで規則にのっとりコーディングしていく事です。
※詳細はXHTML.CSS関連の書籍で詳しく掲載されています。
サイト内容の情報を構造化することでSEO対策にもなります。ここをしっかり意識していないと、実際にコーディングする際に「ここにはh2に値する情報がひつようだ!」という様に矛盾点が発生してしまいスムーズに作業が進みません。またWEBはモニタの幅は決まっていますが、ページの情報はスクロールでどんなに長くなっても大丈夫ですので、モニタで見て疲れない行間設定やボリューム制御が必要です。
●アニメーションや動的なコンテンツで、訴求力の強い表現を。
次に「ユーザーのアクションに応じた変化を表現できる」事も大きな特長です。
FLASH、javascriptを利用すれば、アニメーション、サウンド、動画を組み込んだ様々な表現が可能です。
とくにFLASHの場合は上記のCSS、XHTMLの制約を無視したダイナミックな表現が可能になります。※SEO対策は別途対応したほうが安全です。
これから現場での需要も高くなる一方ですので、映画での映像表現や、ゲームの画面インターフェイスデザインも非常に参考になります。
●操作しやすいインターフェイス。サイト全体の流れとユーザーの最終アクションをしっかり考慮する。
そして一番大きなポイントが「使いやすく、ユーザーを目的ページまで誘導させるデザイン」です。
ここが紙のデザインと一番大きく違うポイントです。WEBサイトは「見る」だけではありません。ユーザーが情報を「見る」為には、情報にたどり着く「操作」をしなければなりません。
よって使いづらいWEBサイトの場合は、見られる前にユーザーが離脱してしまいます。どんなに綺麗なデザインを施しても「見られないサイト」になってしまうという事です。
対策はユーザーの視線移動を考慮したコンテンツ配置や色彩での差別化、最適なコンテンツ間隔、ナビゲーションの数やわかりやすい文章表記など、数多くの抑えるべきポイントがあります。
これらのポイントを考慮し、ユーザーを目的とするページまで誘導させるフローを確定させることが重要です。
※使いやすいインターフェイスに関しても、各種書籍で豊富に情報が掲載されていますので、詳細は割愛いたします。
以上これらのWEBという背景を考慮した上でデザインを制作しないと、運用後にまったく効果の無いサイトになってしまいます。
一昔前と違い、クライアントもWEBでの効果をシビアに追求してきます。クライアントとの継続的な関係の為にも、サイトの目的にあった効果のあるデザインを意識しましょう。
【まとめ】
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サイト全体としての目的を明確にし、その目的達成の為のインターフェイスデザイン、ビジュアルデザインを。
●HTML制作の場合は文章構造を意識したデザインを。
※ソースが見やすく、作業効率、SEO対策としても有効。
●アニメーションや動的なコンテンツで、訴求力の強い表現を。
※WEBサイトでのブランド認知が目的の場合などは、視覚に強く訴える表現が非常に効果的。
●操作しやすいインターフェイス。サイト全体の流れとユーザーの最終アクションをしっかり考慮する。
※見た目が綺麗でも操作しづらい、迷子になりやすいサイトでは意味がない。WEBはユーザーを最終アクションポイントへスムーズに誘導させるインターフェイスが必要。
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