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WEBデザインが決まらない!クライアントとのデザイン確定までの進め方7つのポイント。

royalty-free-images-01-500x375.jpg WEBサイトのデザインが決まらない…

これは制作会社の方、またWEB制作を発注された事のある方なら
だれも悩んだ事があると思います。
デザイナー、クライアントとも真剣だからこそ、それぞれの「こだわり」があり、
その末に迷宮に入り込んで誰もが出口の見えない状態になってしまう事もあります。
デザインは好みの問題だからフィーリングが合うまで案を出し続ける…
そんな状態になってしまったら難航した仕事は進みません。
その様な時に良くある事例をもとに役立てられるポイントをまとめました。
 
●1 クライアントとの認識がズレていた…
大前提としてWEBサイト制作の目的、目標といった意思疎通や認識共有が重要です。
以前まとめた以下記事が参考になれば幸いです。
●2 斬新さを次々に求められ、ユーザービリティの確保が困難…
WEBサイトの目的と技術的制約、デメリットポイントを比較表で理解していただく事が重要です。
・斬新なギミックを導入した構成の場合、今後の情報拡張性やメンテナンス性、コストの兼ね合い。
・操作性は確保できるか。
・サイトの目的から必要な表現なのか。
など、メリット、デメリット比較表をもとに、最適なサイト構造へ落ち着かせる事がポイントです。
サイトの目的や目標によっては、ユーザービリティを多少犠牲にしても斬新な表現での訴求力を重視したほうが良い場合もありますので、メリット、デメリットを理解いただいた上での進行が、サイト公開後のトラブル防止にもつながります。
●3 クライアント内部でもデザインに対する意見がまとまらない場合は?
デザイナー、クライアント担当者各自の趣向より「ターゲットユーザーがどう感じるか」を共通ポイントにする事が重要です。具体的なターゲット像であるペルソナを設定し、ペルソナの趣向を想定してデザインを検討する事で各自の趣向は排除する事ができます。その際ペルソナは抽象的な設定ではなく、具体的に細かな設定まで落とし込む事が大切です。
●4 OKになった箇所までやり直しになってしまう。。。
細かな修正を入れているうちに、OKになっている部分までやり直しになってしまう事もあります。
特にその場の思いつき的な指示の場合は要注意です。
そんな時は、確定ポイントを細かく設定する事で確実に作業を進める事が重要です。
・コンテンツ内容
・訴求優先順位
・レイアウト
・フォント
・配色
など、本質的事項、土台整形、飾り付けといった順に確定ポイントをもうける事で、修正を繰り返すうちに本質的な部分にまで影響を及ぼしてしまう事を回避する事ができます。
●5 デザイン案を10案以上出しても決まらず。。。デザイン費用増額や着手分の請求を相談したいが。。。
業務請負内容は書面で明確化&クライアント確認を徹底する事が重要です。
この点の契約内容を曖昧なまま作業進行してしまうと、お互いに嫌な思いをする可能性がありますので、
ビジネスとして
・デザイン案の数を制限
・作業費用の分割請求や着手金。
・期間延長に伴う管理費増額
など、お互いが合意した上での作業スタートが理想的です。
しかし信頼関係のある長いお付き合いのクライアントや制作会社の場合は、事務的で印象が悪くなってしまう場合もありますので、あまりにも融通のきかない対応になってしまうのは避けたいところです。
●6 コンテンツ内容、構成、配色、8割いいけど「ビジュアル表現が。。。」
こんな時は上辺のビジュアル表現だけの問題ですので、
思い切ってデザイナーをかえてみるのも手法です。スペースの取り方、色使い、バランス、ほんの少しの違いでもトータルで見た場合に大きく印象は変化します。
同一デザイナーでの修正の場合、どうしてもその人のカラーがでてしまいますので、違うデザイナーに同じ構成で1からデザインさせる、又はフィニッシュ部分をアドバイスさせてみる等も奥の手です。
しかしデザイナーにもプライドがありますので、他デザイナーにバトンタッチして直接修正させるのは避けたいですね。僕がその立場だったら嫌なので。。。
●7 どうしても上手く行かない場合は…
様々な理由から「どうしてもこれ以上進める事ができない」といった状況になってしまう事もあると思います。
その様な時はお互い「引き時」も肝心です。
お互いの為にもこの点は最終的な手段として冷静に判断する事が大切です。
どの様な案件もこの様な可能性はある為、事前にしっかりと契約内容を確認し合う事が重要ですね。
しかしこうならない為にも、クライアントやユーザーに役立つサイトを制作できる様、制作会社は日々努力を肝に銘じて精進しなくてはいけませんね。
どんなに大変な作業でも、クライアントからの「ありがとう」の言葉で疲れなんて吹っ飛びますから…
そんな言葉をたくさん頂けるように私も頑張ります^^