Lecture

【新米リーダーへ】チームマネジメントVOL.2 リーダーの考え方について

チームマネジメント

リーダーになったあなた。今までの考え方は1回捨ててください。

初めてリーダーになる時、それは今まであなたが培った業務知識や技術とは異なる能力が求められます。

●年上や同僚の部下にどう接したら良いのか、
●専門知識を持った技術部隊にどう的確に指示を出せば良いのか、
●営業、他部署との連携は?

今まではプレイヤーとして業務に専念できていた人も、リーダーや組織を統括する立場となると、「どう効率的に組織を動かすか」が重要になってきます。

特に優秀なプレイヤーは、リーダーになっても仕事を任せ切る事が出来ず、抱え込んでパンク状態になってしまう傾向があります。

そんな時、問題になっている事のほとんどが下記の様な悩みです。これは自分自身もハマってしまった考えです。


●まだ彼、彼女は知識や技術が乏しいので任せられない。
●忙しいので業務を説明する準備が出来ない。その時間で自分で作業した方が早い。
●依頼した仕事の成果物クオリティが低く、自分が直さないとダメ。


 

一見ちゃんとした理由に聞こえますが、リーダーの考えとしては完全に失格です。

何が一番ダメなのかというと、リーダー自身の考えが、

まだプレイヤーとしての考え

だからです。
全て自分が作業をする事が前提でプロジェクトやチームを動かそうとしてしまう。
しかしそれではリーダー自身に重要業務が集中、プロジェクト全体像も見る事が出来ず、部下は暇を持て余す・・・
なんて笑い話にもならない現場はかなり多いのではないでしょうか。

そんなスパイラルにハマってしまっている場合、今すぐに現在のあなたのリーダーとしての考えを一度捨ててください。

 

リーダーは「舵取り」に集中し、組織やプロジェクトを目的地まで到達させる事を第1に考える。

現場のみんなと一緒に汗をかいて作業してプロジェクトを成功させるぞ!組織を目標達成に向けて引っ張るぞ!

そう思い描き、プレイヤー業務もこなしながら舵取りも行い、しっかりとマネジメントを行う。
中にはそんなスーパーマンの様な方もいらっしゃると思います。

しかし普通はそんな働き方をしたら確実にリーダーがパンクしてしまいます。

よって、まず優先順位として、リーダーは舵取りに専念する事です。これは単純に作業者に指示出しをするだけではありません。


●作業者やメンバーの作業がスムーズに進む様に、クライアントや営業との調整を図る
●事前のリスクを察知し、対策を先手で打っていく
●メンバーの業務状況を把握し、業務過多になっているメンバーの仕事を分散させる
●モチベーションの下がっているメンバーのメンタルケア
●メンバー各自の目標設定とマイルストーン管理
●リスク対策としての他部署、外部スタッフとの根回し、対応準備
●成果物のクオリティチェック、改善指示
●仕事環境整備
●業務効率化、標準化対応
●予算管理、売り上げ計画
などなど


 

単発プロジェクトのリーダーなのか、事業部組織のリーダーなのか、またその規模やポストによっても内容は変化しますが、上記に挙げた様な項目はリーダーにとっては避けて通れない事と思います。

今まで通りプレイヤーとして業務をこなしつつ、上記対応をこなすのは至難の技です。

ですので、まずはしっかりと舵取りを任せられるリーダーとして経験を積む事が重要なのです。

 

しかし中にはリーダーとは名ばかりで、チームを引っ張るのではなく、チームという神輿に乗っかっている人もいるでしょう。

多分「あ、あの人はそうだな」とあなたの周りにも何人かすぐ名前が思い浮かぶかもしれません。

そういった人は神輿に乗っかっているだけなので、舵取りを放棄した完全なリーダー失格パターンです。

本当のリーダーは神輿の先頭に立って、通り道を整備しながらチームを導く泥にまみれる役回りなのです。

 

以上、リーダーとしての考え方、心構えとしての概要となります。

少しでも思い当たる事があれば、今日から、今すぐにでも考え方を変えてみてください。新しい景色が見えてくるはずです。